3ヶ月以内にあと1回、できればあと2回利用してもらう


この言葉は『「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!』(同文舘出版刊)に出てきた言葉です。
著者は東芝ITコントロールシステムで顧客管理システムグループ責任者を務める高田靖久(たかた・やすひさ)さん。
高田さんは次のように書いています。


ひとつ、面白いデータをご紹介しましょう。
「初めて利用したお客様の3ヶ月間の動向比較」です。


まず、店のお客様を大きく2つのグループに分けてみましょう。
Aグループは、初めて来店して以降、その後3ヶ月以内に2回目の利用をしていないお客様。
つまり、「3ヶ月以内に1回きりのお客様」です。
Bグループは、初めて来店して以来、その後3ヶ月以内に2回以上利用したお客様です。


この2つのグループの中から、その後2年以内に「同じ店を10回以上利用しているお客様」が
発生している割合が、どれくらい異なるのかを調べてみました。
何とAグループよりもBグループのほうが、7倍以上も多かったのです。


ここに販促のヒントが隠されています。
つまり、新規客を固定客にしたいと思うなら、
「いかにして3ヶ月以内にあと2回以上利用してもらうか?」
ということに販促の焦点を当てればいいのです。
3ヶ月以内にあと2回が無理なら、あと1回だけでもかまいません。
それでも、固定客になる確率は4倍以上に上がります。
だから、どんなことをしてでも3ヶ月以内にあと1回、できればあと2回利用してもらう。
ここに販促の焦点を当てていけば、お客様は固定客にグンと引き上がるのです。



あなたのところでは「1回きりのお客様」の割合はどれ位かご存じですか?
この本によれば、ほとんどの店の場合「1回きりのお客様」の割合は何と70%を超えているそうです。
この本は月刊トークス2009年5月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200905