消費者のいるところに出向く


この言葉は『新しいPRの教科書』(海と月社刊)に出てきた言葉です。
著者はPR会社、フューチャーワークス代表のブライアン・ソリスさんと
マーケティング・コミュニケーション会社、PFSマーケットワイズ社長のディアドレ・ブレーケンリッジさんのお二人です。
著者のお二人は次のように書いています。


PRはいま急速に変わりつつあり、これまで使われてきた戦略では効果が出なくなっています。
しかし企業の大半は、その現実を受け入れようとしていません。
PRの大転換をもたらした原因は、ウェブのソーシャル化です。
これまでは情報を受け取るだけだった人々が、いまや誰もが、自分の考え、意見、知識を世界に向けて発信できます。
そしてその声は、往々にして、著名なジャーナリストや専門家の意見と同等の影響力を持っています。


IT業界では、新聞・雑誌や放送局を中心とした従来のPR手法はもはや時代遅れとみなされています。
既存メディアは虫の息で、ブログとSNSが旬のメディアだと考えているのです。
プレスリリースは過去のもの、と彼らは口を揃えます。しかし本当にそうでしょうか?
PRは「消費者のいるところに出向く」ことが前提です。
そのためには、声を届けるのに一役買ってくれるチャネルの力はすべて借りなければなりません。
既存メディアも、ソーシャルメディアとの橋渡し役になってくれるインフルエンサーも両方とも大切にするべきです。


この本は月刊トークス2011年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2011.html#201106


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