人口の減少を悲観的にとらえず、新しい時代を歓迎しよう


この言葉は『「減の時代」の新・マーケティング戦略』(プレジデント社刊)に出てきた言葉です。
著者は博報堂生活総合研究所元所長で、現在はナレッジ・ファクトリー代表の林光さん。
林さんは次のように書いています。


20世紀がスタートした年、1901年の日本の人口をご存じでしょうか。
4500万人ちょっとで、まだ5000万人にも達していません。
それから66年後の1967年に日本の人口は1億人を突破しました。
2004年には1億2778万7000人とピークを迎え、その後この規模を維持させて現在にいたっています。
国立社会保障・人口問題研究所が発表している将来人口推計を見ると、
これからは減少し続け、22世紀には19世紀の水準まで戻ることがよくわかります。


人口が減少するというと、悲観的にとらえる方が多いようです。
しかし、私は、太平洋戦争後のような人口がとんでもない規模で増加していく社会のほうが例外であって、
これからは再び正常な状態に戻っていく過程なのだと思います。
人口だけをとって考えれば、もう少し生きやすくて暮らしやすい国への変換点にさしかかっているのだから、
人口の減少を悲観的に考えるのではなく、新しい時代を歓迎してしかるべきなのです。



何事も悲観的にとらえず、前向きに考えたいものですね。
この本は月刊トークス2010年5月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201005