「働く幸せ」と「経済的な幸せ」


この言葉は『繁栄し続ける会社のルール』(ユナイテッド・ブックス刊)に出てきた言葉です。
著者は経営コンサルタント小宮一慶さん。
小宮さんは次のように書いています。


「社員のモチベーションを高めるにはどうしたらよいですか」という相談をよく受けますが、
私は、「まずは、働きがいを高めましょう」と、答えます。
会社が働く人たちに提供できる幸せは、次の二つだと私は思っています。
「働く幸せ」と「経済的な幸せ」の二つです。
働きがいを高めれば、会社はそのどちらも提供することができるのです。


「働く幸せ」とは、働くことによって自己実現できる幸せを得ること。
仕事を通して、なりうる最高の自分になれるというものです。


「経済的な幸せ」とは、言わずもがな「お金」を意味します。
働いたらその分、報酬が増えるとなれば、モチベーションは上がります。
ただし、「お金だけ」を追い求めるのは禁物です。
給与だけでモチベーションを上げ続けるには限界がありますし、働く人の気持ちも萎えてしまいます。
あくまでも良い商品やサービスを提供することで「働きがい」を高めながら、
その結果、売上や利益が上がり、それが働く人たちの「経済的な幸せ」という形で還元される。
これが正しい考え方です。


この本は月刊トークス2010年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201004