プラスワンの努力


この言葉は『「売る力」ノート』(かんき出版刊)に出てきた言葉です。
著者は野村證券元専務取締役の津田晃さん。
津田さんは次のように書いています。


仕事の中には、さまざまな状況で無駄を実感することがあります。
そこで「無駄である」と考えるか、「何事にも無駄はない」と考えるか、です。


周りから見て無駄なく効率的に仕事ができているように思える人は、じつは陰でプラスワンの努力をしています。
たとえば、そろそろ会社に戻ろうかと思った時、あと5分、もう1軒回ってみようと歩き出す。
あるいは、仕事を終えて帰ろうと思った時に、あと3分、もう1本、電話をしてみようと受話器を取る。


こういったプラスワンはその日、その場での成果にはつながらないことがほとんどです。
しかし、1年間、月曜日から金曜日まで、240日続けていくとどうでしょう。
それが240軒の訪問になり、240軒の電話外交になります。
私自身、毎日のプラスワンの積み重ねで、大切なお客さまと出会えたことが何度もありました。
「これは無駄なことかもしれない」と感じた時ほど、もう10分だけがんばってみる。
その積み重ねは決して無駄にはなりません。



プラスワンの努力、やり続けたいものですね。
この本は月刊トークス2010年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201004