部下の問いにしっかりと答える


この言葉は『自信をもって人を動かす』(日本経営合理化協会刊)に出てきた言葉です。
著者はオープン・アカデミー研究所所長の小林剛さん。
小林さんは次のように書いています。


あなたは、部下の問いにしっかりと答えているでしょうか。
たとえば、部下が「なぜこの仕事をやらなければならないのか」と聞いてきたとき、
その問いに対して「これはこうだからこうなんだ」と部下の迷いをすっきりはらし、
部下を心から納得させ、「よし、やるぞ!」という勇気を与えているでしょうか。


そもそも、人というのは前に進むときほど迷って「なぜ?」という疑問が湧き出るものです。
逆に、前進する気のない者は迷いがありません。
車庫にじっと止まっている車の運転手が道に迷わないのと同じです。
だから、迷ったときにうるさく聞いてくる部下ほど、やる気のある証拠です。


「そんなこともわからんのか」とあきれたり、怒ったりしてはいけません。
やる気のある部下をつぶすことになるからです。
トップに質の高い勉強が必要になるのは、部下のレベルの高い迷いや問いかけに的確に答えるためです。
トップがこの力をもつとき、部下は「この人にならついていける」と思い、
そういう実感をもったときに人は大きな力を発揮するのです。



あなたは、いかがですか?部下の問いにしっかりと答えていますか?
この本は月刊トークス2010年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201004