「日常の承認」と「キャリアの承認」


この言葉は『認め上手』(東洋経済新報社刊)に出てきた言葉です。
著者は同志社大学政策学部教授、日本表彰研究所所長の太田肇さん。
太田さんは次のように書いています。


私は日常生活の中で仕事ぶりや態度、個性などを認められたり感謝されたりすることを「日常の承認」と呼び、職業生活をとおして出世したり尊敬されたりすることを「キャリアの承認」と呼んでいます。
どちらにどれだけウエイトをおくかは人によって違います。
したがって、相手がどちらの承認を重視しているかによって扱い方を変えなければなりません。


また、どこで、誰に認められたいかも人によって違います。
職場の同僚に認めてもらって気持ちよく働きたいという者もいれば、
客に感謝され信頼されたいという者、広く社会的に認められたいという者もいます。
あるいは仕事の場ではなく家庭で家族に認められたいという者も少なくありません。
したがって上司は、
一人ひとりの部下が何に価値を置き、どこで、誰に認めてもらいたいか
ということをしっかり把握しておかなければなりません。
そのためには、部下と真正面から向き合ってコミュニケーションをとることが必要です。


価値観というものは本当に人によってさまざまですよね。
この本は月刊トークス2009年8月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200908