生き残る技術は一つ


この言葉『脱「ひとり勝ち」文明論』(ミシマ社刊)に出てきた言葉です。
著者は電気自動車「エリーカ」を開発した慶應義塾大学環境情報学部教授の清水浩さん。
清水さんは次のように書いています。


意外に思うかもしれませんが、生き残る技術は一つです。
それは便利で価格の安い技術をほとんどの人が「コレを買いたい」と選択していくからです。
生き残る技術の一つが太陽電池であるということは、たいていの専門家ならわかっています。

なぜ太陽電池が生き残る技術かというと、
大量に作れば、他のエネルギーを得る方法に比べて、電気代がものすごく安くなるから、です。
また、太陽電池を作るための資源は無限にあること、
これを使うために難しい技術もいらないこと、
世界中のどこでも使えるということ、
これを普及させることで新たな問題が発生する心配のないこと、
こうしたことなども、大きな理由にあげられます。


生き残る技術は一つ
少し前のビデオ規格、VHSとベータ
最近では新世代DVD規格、ブルーレイとHD−DVDが思い当たりますね。
この本は月刊トークス2009年8月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200908