カベを取り払うために相手に弱みを見せる


この言葉は『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス刊)に出てきた言葉です。
著者は風土改革コンサルタントの手塚利男(てづか・としお)さん。
手塚さんは次のように書いています。


ギスギス感が蔓延している職場で働いていると、
知らず知らずのうちに誰もが心の中にカベを持つようになります。
そのカベを取り払うためには、どうすればよいのでしょうか。


人の心というものは、意外と柔軟にできているものです。
「社員みなライバル」のような気分で働いていたとしても、後輩が、
「すみません。この荷物を運ぶのに、手を貸してくれませんか?」
と頼んできたら、断ったりしませんよね。
「大変そうだね。いいよ、手伝うよ」と手を貸すはずです。


つまり、人間は相手から弱みを見せられると、心を開く生き物なのです。
そこで、自分から先に相手に「弱みを見せる」ということを意識してみてください。
「このソフトの使い方、ここがわからないんだけど教えてくれる?」
「今度のプレゼン、緊張するな〜」……。
自分の職場では言うのがはばかられるような小さな弱みをチラッと見せてみてください。
すると、相手の心の中にあったカベにスッとドアができて、
そのドアが小さく開くのを感じられるはずです。



誰もギスギスした職場で働きたくないですよね。
あなたの職場はいかがですか?
この本は月刊トークス2009年5月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200905