自分に矢印を向ける


この言葉は『悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル』(東洋経済新報社刊)に出てきた言葉です。
著者は社長の右腕業、ボナ・ヴィータ・コーポレーション社長の、國貞克則(くにさだ・かつのり)さん。
國貞さんは次のように書いています。


私が、人間のマネジメントについてお伝えしたいことのポイントは二つありますが、
一つは「人を大切にする」ということです。
もう一つは「自分に矢印を向ける」ということです。


「返報性」という人間の行動原理からもわかるように、
私たちの周りの環境は、私たちの心の中を映し出す鏡です。
部下や部門に問題があると思っているマネジャー。
たしかに、その問題の第一義的な原因はその問題を持っている部下でしょう。
しかし、実はその問題の半分以上はマネジャーの側にあるのです。


部下の問題を、部下に矢印を向ける気持ちで対処しようとしても状況は改善されません。
その問題は実は自分の問題なのです。
そのことに気づかなければ人間関係の問題は改善されません。
自分に矢印を向け、少しでも自分を変えようとすることで、組織は変わっていくのです。



「自分に矢印を向ける」
大切なことですね。
私もよく人に矢印を向けてしまい反省することが多々あります。
あなたはいかがですか?
この本は月刊トークス2009年1月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200901