店の入り口に打ち水をしなさい


この言葉は『繁盛力』(WAVE出版刊)に出てきた言葉です。
著者は飲食店の演出家、コンサルタントの大久保一彦(おおくぼ・かずひこ)さんです。
大久保さんは次のように書いています。


「繁盛店になるには、どんなことを心がけたらいいですか?」
これは飲食店から最もよく聞かれる質問です。
そんなとき、私はこう答えます。
「お客さんが入らないなら、店の入り口に打ち水をしなさい」


売上げが低迷している、とご相談をいただくお店の入り口を拝見すると、
ほとんどの場合、「どよーん」とした空気が漂っています。
店に「気」がないというか、「入りたい雰囲気じゃないな」こんな印象を受けるのです。


入り口は、お店の顔、つまり人相です。
打ち水は、人相ならぬ「店相」を良くする、いちばん簡単な方法です。
まず、自分の店の周囲10メートルのゴミを軍手で拾い、一つもゴミがないようにします。
次に、雑草を抜き、続いてほうきで掃きます。
そして、最後に水を打ちます。
「気持ちよく来店して欲しい」そんな気持ちで水を丁寧に打っていきます。


誰しも、自分を元気にしてくれる店、自分に潤いを与えてくれそうな店には自然に目が行くものです。
入り口を整えておくことは、お客さんを迎え入れる心構えとして大切であるばかりか、
お客さんがお店に気づくきっかけとして、もっとも効果がある方法なのです。



あなたのお店では打ち水をしていますか?
この本は月刊トークス2008年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2008.html#200806