ヤル気のない社員がヤル気になった理由は実に些細なことでした


この言葉は『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』(Nanaブックス刊)に
出てきた言葉です。
著者は3K産業と呼ばれる魚屋業界の会社、魚力(うおりき)で人事制度を構築。
社員の定着率を飛躍的に高め、現在は、人事コンサルタント
多摩研社長の松本順市(まつもと・じゅんいち)さん。
松本さんは次のように書いています。


3Kと呼ばれる魚屋業界で魚力もご多分に漏れずヤル気のないダメ社員ばかりでした。
ところが、社員たちがヤル気を出し、急成長し高い業績を実現し、上場したのです。
ヤル気のない社員がヤル気になった理由、それは実に些細なことでした。
魚屋に中途入社してきた社員は、前の会社では認められたことがほとんどありませんでした。
この社員にヤル気を持って働いてもらうには、マネジャーがこの社員を認めることです。
人間は誰しも「認めてくれる人がいるから、ヤル気が出る」のです。


「部下を褒められない」とよく言うのは、単に部下を見ていない証拠です。
今日一日、部下をじっくり観察してみてください。
そうすれば、必ず「褒めるべきポイント」が見つかるはずです。
そして、身だしなみがいつもきちんとしている、気持ちのいい挨拶ができる、字がきれいだ、
書類仕事が早くて丁寧だ、時間に正確だ……など、部下のよいところをリストアップしてください。
このように、部下を観察する習慣が身につけば、部下が今、どんな成長の過程にいるのかが、
見えてくるようになります。



あなたは部下や家族、友人、仲間・・・を褒めていますか?
この本は月刊トークス2008年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2008.html#200806