インテリジェンスをゲットするために3つの習慣を意識する


この言葉は『キラー・リーディング』(実業之日本社刊)に出てきた言葉です。
著者はコンサルタント、作家、映画プロデューサーなど、多彩な顔を持つマルチ人間の
中島孝志(なかじま・たかし)さん。
私の長年の友人でもある中島さんは本を読むのが職業の私よりたくさんの本を読んでいます。
そんな中島さんは次のように書いています。



インテリジェンスをゲットするには、3つの習慣を意識してください。
考える習慣、まとめる習慣、メモる習慣の3つです。


本を読んで「ははぁ、そうですか。勉強になりました」ではインテリジェンスをゲットできません。
単なる知識として本を読むのではなく、ヒーロー・モード、ヒロイン・モードで取り組むことです。
「自分だったら、こうする!」「こうしたら、どうだろう?」というように、
他人事ではなく、わが事として読むのです。すると、
「○○社の成功事例からこんな方法がひらめいた。この方がリスクも少ないし、うまくいくと思う」
というインテリジェンスが生まれます。


「考えることは考えるけど、具体的な方法までは思いつかない」という人がたくさんいます。
こうなる原因は、考えをまとめる習慣がないからだと思います。
何か思いついたら、いったん読書をストップし、
「あの仕事に使えるのではないか?」と、とことん考えてみます。
そして、ちょっとした「ミニ結論」という形にまで導いてみるのです。
仕事ができる人とできない人の違いは、引っかかったところでとことん考えて、
自分なりにまとめているかどうかにあります。


せっかく結論をまとめたにもかかわらず、具体的に手帳やノートにメモらないでいたら、
いずれ忘れてしまうでしょう。
どんなに売れないコメディアンでも、ネタ帳を必ずつけていると聞きます。
そして、人前で試しています。
ウケたら、本番の舞台で披露します。ウケなかったら、さらに練り上げます。
プロとして、そんなことは当たり前のことです。



あなたはどういう風に本を読んでいますか?
この本は月刊トークス2007年12月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2007.html#200712