この世の中にアイデアは3種類しかありません


この言葉は『アイデア会議』(大和書房刊)に出てきた言葉です。
著者は大手広告会社に勤務されている加藤昌治(かとう・まさはる)さん。
加藤さんは次のように書いています。


「アイデアを考えるといっても…そういうのは、アイデアマンがいないとできないんじゃないの」と
言われそうですが、それは誤解です。
普通の人たちが集まるだけで、
実際のビジネスにおいて十二分に通用するアイデアが生まれてくるから大丈夫です。
それにどんなスーパーアイデアパーソンであろうと、
一人の人間に考えられることには必ず限界があります。


実は、この世の中にアイデアは3種類しかありません。
「自分に出せたアイデア」、
「自分には出せなかったけど、すごくよく分かるアイデア」、
「自分にはまったく想像もつかなかったアイデア」の3種類だけです。
一人きりでアイデアを考えることは、
3種類のうちの最初の「自分に出せたアイデア」だけしか手に入れられないということです。
これって、結構おそろしいことではありませんか?


世に出した時に受け入れられる「新しいアイデア」とは、
2番目にある「自分には出せなかったけど、すごくよく分かるアイデア」に多いと思います。
そのアイデアを目にした人にとって「あ、やられた!」感のあるものです。
消費者や生活者はそれほど斬新なアイデアばかりを求めているわけではありません。
ちょっと新しくて、自分もついていけると感じるものに賛成票が集まるものなのです。



いろいろな人と話し合うって大切なことですよね。
あなたもアイデア会議をやってみてはいかがですか?
この本は月刊トークス2007年1月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2007.html#200701