足す・引く・掛ける・割るの四則演算と、逆転・連想・転用・組み替え


この言葉は『絶妙な「ひらめき」の技術』(明日香出版社刊)に出てきた言葉です。
著者は日本最大級のドリル系メルマガ「1分間発想力ドリル」発行人としても有名な、
あいであのちから研究所代表の佐藤真介(さとう・しんすけ)さん。
佐藤さんは次のように書いています。


複数の異なる視点を持つことができれば、それだけアイデアは出やすくなります。
そこで私はアイデア発想に必要不可欠な視点を整理してみました。
すると、足す・引く・掛ける・割るの四則演算と、
逆転・連想・転用・組み替えの8つの視点に分けられたのです。


1番目の視点は「足す」。
たとえば新商品開発として、従来45型までだった液晶テレビの65型を新たに開発するのは、
「足す」によるアイデア発想の事例です。


2番目の視点は「引く」。
近年店舗数を増やしているヘアカット専門店。
これはシャンプーやシェービング等、他の業務をすべて引き、カットのみに特化したサービスを提供する
「引く」発想のアイデア事例です。


3番目の視点は「掛ける」。
たとえば、「あんぱん」は和と洋の食材の掛け合わせによる大ヒット商品です。


4番目の視点は「割る」。
リボ払いのクレジットカード、折りたたみ式ベッドなどが挙げられます。


5番目の視点は「逆転」。
都会で熱海・湯河原の温泉が楽しめる「万葉の湯」。これは温泉地にお客を呼ぶのではなく、
温泉の湯を人の多い便利なところに持っていってしまう発想です。


6番目の視点は「連想」。
AといえばB、BといえばC、CといえばD…と、数珠つなぎに発想を続けていく方法です。


7番目の視点は「転用」。
最近「野球盤」「仮面ライダー変身ベルト」など、数十年前にヒットした玩具がリバイバル商品としてヒットしています。
これは過去の商品を現在に転用(リメイク)してみたら、という視点から生まれた企画です。


8番目の視点は「組み替える」。
これは既存商品・サービスの一部を変えることで、強制的にアイデアをひねり出す試みです。



いかがでしょうか?
8つの視点であなたもいいアイデアを発見できればいいですね。
この本は月刊トークス2006年11月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200611