質問力の差によって仕事の成果が大きく変わる


この言葉は『仕事は、かけ算。』(かんき出版刊)に出てきた言葉です。
著者は人気メルマガ『平成・進化論。』発行人の鮒谷周史(ふなたに・しゅうじ)さん。
鮒谷さんは次のように書いています。


みなさんは、自分への質問力というものを意識されているでしょうか?
じつは質問力の差によって、最終的に仕事の成果が大きく変わってしまうのです。
質問力において鍵になるのは、質と量です。
たとえば儲かっている経営者と、そうではない経営者では、この質問の質と量がまったく違います。


苦しい苦しいと言っている経営者は、自分にこんな質問を投げかけます。
「何が原因で儲かっていないのだろう。社員が悪いのか、為替が悪いのか、
 原油高が悪いのか、政治が悪いのか…」
このように、できない原因、やれない原因に焦点を当てて質問して、
しかもその原因を他者に求める傾向があるのです。


一方、利益を出している会社の社長は、
「どうしたら、もっと利益を生み出すことができるのか」
「どうしたら、このピンチをチャンスに変えることができるのか」というように、
欲しい結果に焦点を当てて、自分自身に質問を投げかけます。


また、質問の量も大切です。
パフォーマンスの高い人は、結果に焦点を当てた質問を大量に自分に投げかけます。
何を見ても、何を聞いても、何を経験しても、「自分はどうすればさらに良くなるだろうか」という質問を
絶えず自分に浴びせかける回路を持っているのです。


ところが、結果の出ない人は、行き詰まったときぐらいにしか自問自答しません。
成果を上げるにはどうすれば良いかという視点で、絶えず圧倒的な量の質問を自分に浴びせかける。
これが習慣化できれば、より大きな結果を出せるのです。



自分自身に向けて、絶えず圧倒的な量の質問を浴びせかける。
あなたはいかがですか?
この本は月刊トークス2006年8月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200608