戦略を考える場合、三つのCがキーワードです


この言葉は『ニュービジネス活眼塾』(プレジデント社刊)に出てきた言葉です。
著者は経営コンサルタント大前研一(おおまえ・けんいち)さん。
大前さんは次のように書いています。


戦略を考える場合、三つのCがキーワードです。
まず、最初のCは最も重要なCで、これはカスタマー(顧客)です。
二番目のCはコンペティター(競争相手)。
そして三番目はカンパニー(自分の会社)。
戦略をつくるときは、この三つのCを組み合わせて行います。
つまり、「カスタマーニーズに対して、コンペティターよりも相対的に優位な製品、またはサービスを持続的に提供すること」、これこそが戦略の定義です。


お客ではなくて競争相手に対して戦略を立てる人がいますが、これは意味のないことです。
競争相手には勝ったけれど、お客には買ってもらえないことになります。
また、お客本意でいいものをつくったが、競争相手に対する配慮を忘れて惨敗する例もあります。
お客と競争相手はよく考えたのに、自社が儲かるということを忘れてしまう経営者も少なくありません。
この三つのバランスをとりながら、お客さんのニーズに対する戦略を立てなければいけません。
しかも持続的にという言葉を忘れるべきではありません。
一瞬勝つ、ということは誰にでもできますが、それを持続的に展開する方法が戦略です。


いかがですか?
あなたは三つのCを意識していますか?
この本は月刊トークス2005年9月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2005.html#200509