達成した状態、完成した形がカラーで見えてくる


この言葉は『生き方』(サンマーク出版刊)に出てきた言葉です。
著者は皆さんよくご存じの、京セラ創業者の稲盛和夫(いなもり・かずお)さん。
この本は出てから3年以上になりますが、今でもよく売れているようですね。
あなたもお読みになられたのではないでしょうか?


稲盛さんは次のように書いています。


人生はその人の考えた所産であるというのは、多くの成功哲学の柱となっている考え方です。
私もまた、自らの人生経験から、「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」ということを、
信念として強く抱いています。
したがって事をなそうと思ったら、まず「こうありたい」と思うことです。
ただし願望を成就につなげるためには、並に思ったのではダメです。
「すさまじく思う」ことが大切。寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。
それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となるのです。


物事成就の母体は強烈な願望である。
あまり科学的とはいえない言葉ですから、これを単なる精神論として退けたがる人もいることでしょう。
しかし思い続け、考え抜いていると、実際に結末が「見えてくる」ということが起こるものです。
思い、考え、練っていくことを執拗にくり返していると、その達成した状態、完成した形が
頭の中に、あるいは目の前に克明に思い描けるようになるのです。
しかもそれが白黒で見えるうちはまだ不十分で、より現実に近くカラーで見えてくる――
そんな状態がリアルに起こってくるものなのです。



白黒ではなくカラーで見えてくるまで、すさまじく思う
あなたはいかがですか?
この本は月刊トークス2004年10月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2004.html#200410
完売の号が多い2004年ですが、この号は少しですが在庫がございます。