伝わってねえよ!


この言葉は『儲けを生みだす表現力の魔法』(かんき出版刊)に出てきた言葉です。
著者は感動プロデューサーの平野秀典(ひらの・ひでのり)さん。

平野さんは会社員ですが、プロの役者さんとも共演する演劇の役者です。
平野さんは、役者として頭と身体で覚えた「表現力」を会社の営業研修に取り入れたところ、
なんと売り上げ125%、利益300%という驚異的なV字型回復のきっかけを作ったそうです。

平野さんは次のように書いています。


プロの役者さんとも共演する中で学んだのは、「伝わる力」の重要性です。
演劇の稽古場で飛び交う言葉。「伝わってねえよ!」。
セリフは聞こえていますし、演技動作も見えています。でも、伝わらない。
そこで演出家はこう言いました。
「伝わらなければ、どんないい演技も、それは相手にとって存在しない」


私は、ハッとしました。仕事の視点で考えてみました。
ということは、「伝わらなければ、どんないい商品も、それはお客さんにとって存在しない」。
「存在しない」ということは、日常のすべての能力は「表現力」なのではないか?
演劇に限らず、仕事でも日常生活でも、「表現されない実力は無いも同じ」なのです。


伝えるというのは本当に難しいものですよね。
「わかっているはずだ」なんていうのは本当に思い込み以外の何物でもありません。
私も常に反省しております。
あなたの言葉は伝わっていますでしょうか?

この本は月刊トークス2004年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2004.html#200404
残念ですが、この号は完売です。
申し訳ありません。