企業は顧客でなく社員を第一に考えるべきだ
この言葉は『顧客第2主義』(翔泳社刊)に出てきた言葉です。
著者は世界第三位の旅行代理店、ローゼンブルース・インターナショナル社社長、ハル・ローゼンブルースさんと
同社の元コミュニケーション担当役員のダイアン・ピータースさんのお二人です。
著者は自社の成功の秘訣を、「顧客でなく社員を第一に考えているからだ」と言います。
「顧客第一主義」を信じる企業は思い違いをしていると言います。
著者は続けてこう言います。
人はもともと、顧客を第一に考えるようにはできていません。
また、会社に言われたからといってそうすることもありません。
自分が誰かに大事にされていると感じて初めて、その気持ちを心から他人と分かち合うことができるのです。
顧客よりも社員を大事にしろと言うのではありません。
顧客のために社員を重視しろと言っているのです。
そうすれば誰もが得をするからです。
同社での採用の基準は「人柄の良い人」だそうです。
優しさ、思いやり、同情心、自己中心的でないことを、
仕事の経験年数や学歴の高さなどよりも重視するそうです。
「人柄を良くしろ」と教えることはできないし、
「明日から思いやりを持て」とも言えないからです。
この本は月刊トークス2003年11月号でご紹介しました。
http://www.talksnet.jp/backnumber_2003.html#200311
残念ですが、この号は完売です。
申し訳ありません。