もともと人は無意識のうちに二つの好きな色を探している。


この言葉は『色で売る 2』(ビジネス社刊)に出てきた言葉です。
著者はカラーコンサルタントの高坂美紀(たかさか・みき)さん。
高坂さんは次のように書いています。


どんな商品でも見ないで買うことはほとんどありません。
カタログやホームページで注文する時にも
見本の写真をながめてから買う決心をしています。
見て、分かってから買うという人間の行動がある以上、
まず見てもらうことが売るための第一歩です。


では、見てもらうためには、商品や広告をどんな色にしたらいいのでしょうか。
その答えは簡単です。
見せる色を相手の好きな色にすれば見てもらえます。
いえ、見てもらえるだけではありません。買ってもらえる確率がぐーんと上がるのです。
何故か?その秘密のカギは、人の本能と行動の中にあります。
人は、好きな色を探し歩いている動物なんです。
そして好きな色しか、よく見ない習性を持っています。


もともと人は無意識のうちに二つの好きな色を探しています。
一つは「安心できる色」。もう一つは「わくわくする色」です。
どちらか一つを使うだけでも見る人をひきつけることは可能です。
しかし、もっと確実に見てほしい、買ってほしいと思うなら、
二つの色を組み合わせて見せるとダブルの効果が得られます。
具体的には、安心できる色を地色に使いましょう。
そしてわくわくする色を柄に使ってみてください。
ほっとさせつつ、わくわくさせる。「安心感」と「わくわく感」
あなたもこの切り札を使ってみてください。


あなたのお客さんの好きな色はどんな色でしょうか?

この本は月刊トークス2003年5月号でご紹介しました。

 http://www.talksnet.jp/backnumber_2003.html#200305