サービスを磨く前に自分の心を磨け

この言葉は『サービスの心得』(エイチエス刊)に出てきた言葉です。
著者は障害がある方やご高齢の方と一緒に年間100日以上を旅する、バリアフリー旅行の第一人者、
ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ社長の高萩徳宗さんです。
高萩さんは次のように書いています。


私はサービス業とはそのスタイルや外見を指すのではなく、社会的に言われている分類でもなく、
「人を幸せにする仕事」を指すと考えています。
そうであるならば、この社会に存在するすべての仕事がサービス業であると言えます。
すべての仕事は人を幸せにするために存在するからです。


サービス業に携わってもうすぐ30年。あらためて感じていることがあります。
それは「サービスとは人間学」なのではないか、ということです。
サービスは小手先のテクニックではありません。
お客様に気持ち良くなってもらうための手段でもありません。
ましてや狭義の接客や接遇に限定される話でもありません。


プロ野球の野村元監督が著書の中で恩師からこんな教えを受けたと書いています。
「技を磨く前に心を磨け」。
これをサービスに当てはめるなら、「サービスを磨く前に自分の心を磨け」です。
サービスを小手先のテクニックと考えると長続きしません。
自分の人生の中にサービス・ミッションを組み込んで、長いスパンで成長していきましょう。


まずは、心を磨くこと。なにごともこれが大事なんですね。
この本は月刊トークス2011年3月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2011.html#201103