もっとプロヴォカティブに考えてみようよ


この言葉は『プロヴォカティブ・シンキング 面白がる思考』(東洋経済新報社刊)に出てきた言葉です。
著者はマッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクターの山梨広一さん。
山梨さんは次のように書いています。


最初に「できる」と発想し、それからそれを可能にする方法を探る思考法を、
私は「プロヴォカティブ・シンキング」と呼んでいます。
たとえばマッキンゼーの社内では、議論が行き詰まった時に、
「もっとプロヴォカティブに考えてみようよ」というように、この言葉を使っています。


このように説明すると、単なる心構えや精神論のように聞こえるかもしれません。
しかし実はプロヴォカティブ・シンキングの根底にあるのは、論理的思考法です。
私たちは感情的な思い込みで、見えているはずの可能性を無意識に否定していることがよくあります。
しかし論理的な道筋を辿っていけば、無意識にフタをしていた可能性を開くこともできるのです。



私もこの本を読んで以来、「もっとプロヴォカティブに考えてみようよ」と自分自身に言っています。
この本は月刊トークス2011年3月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2011.html#201103