セコム創業者、飯田亮さんの言葉「困難にまともに立ち向かっていこう

セコム創業者の飯田亮さんはご著書『経営の実際』(中経出版刊)の中で次のように書いています。


お客様に安全を提供するセキュリティ事業は強い倫理観が要求されます。
私がこの事業を始めたのは、一つには社会に必要とされる重要な仕事だと確信したからです。
もう一つは、セキュリティの仕事はプロフェッショナルがいてこそ、
初めてお客様に満足いただけるものを提供できると思ったからです。


強い倫理観を持ったプロフェッショナル集団は、当然のことながら「普通の会社」であってはいけません。
会社の規模が大きくなるに伴い、一部の社員には「普通」や「安定」を求める傾向が出てきます。
そこで私は、新入社員たちに、こう語りかけています。


 |君たちは普通の会社に入ったのではない。
 |プロ集団のセコムに入社したのです。
 |しかも今、日本のみならず世界は転換期で混乱しています。
 |どの歴史を見ても、混乱は人を成長させるものです。
 |この二つの幸運が重なっているのだから、君たちは必ず成長します。


私はまた「困難という泥水を喜んで飲もう」と呼びかけます。
泥水を飲み、腹をこわし、耐久力をつけないと人は強くなれません。
プロフェッショナルになるためには、困難にまともに立ち向かっていくしかないのです。
これはセコムの創業以来の合言葉です。


私たちも国難にまともに立ち向かっていきましょう。
この本は月刊トークス2004年1月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2004.html#200401