自分の思う通りにならないから面白い


この言葉は『結果を出し続けるために』(日本実業出版社刊)にでてきた言葉です。
著者は史上初の7冠達成、19年連続・王座、永世六冠――、将棋棋士羽生善治さん。
羽生さんは次のように書いています。


将棋の棋士は、常に先の局面を見通して、次の一手を指している、というイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、将棋というものは絶対に自分の予想した通りにはなりません。
10手先の予想でさえも困難です。


しかし将棋は、自分の思う通りにならないからこそ、魅力があるとも言えます。
全部自分の思った通りに局面が進んだり、予定調和だったりすると面白くありません。
意外性があるからこそ、思ってもみなかったことが起こるからこそ、面白いのです。


そこで大事なのが、自分が予想できない中で、何をやっていくのか、どういう方向に進んでいくのか、ということです。
その中で、ブレずに、動揺しないでやっていくにはどうするか。
そうしたことを工夫していくこと自体も、面白いのではないでしょうか。


思う通りにいかないけれど、なんとかかんとか工夫してやっていく。そしてそれを楽しんでみる。
あなたはいかがですか?
この本は月刊トークス2011年2月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2011.html#201102