考えることと、手で文字を書くことはイコールだ


この言葉は『大事なことは3つにまとめなさい!』(ビジネス社刊)に出てきた言葉です。
著者は明治大学文学部教授の齋藤孝さん。
齋藤先生は次のように書いています。


私は教え子たちに、「考えることと、手で文字を書くことはイコールだ」と徹底的に教えています。
頭の中だけで考えていると、思考は堂々巡りになり、発展させることが困難です。
ぼんやりと「思う」「煩う」というのは「考える」うちに入りません。
延々と考えても堂々巡りにならないためには書くしかありません。
書いていると、頭の中がクリアになっていきます。
自分が書いた文字に刺激され、考えがステップアップしていきます。


考えるべき問題がない状態は一番レベルが低い状態ですが、
何かしら考えるべき問題を認識していれば、レベルが上がります。
今自分が考えるべき問題は何なのか、自覚的にとらえるようにすることがまずは第一歩です。
だから、まずは、ノートを持ち歩きましょう。
ノートをカバンに入れると、カバンを開けるたびにノートが目につきます。
これが課題認識につながり、ときどきは考えを書きつけるようになります。
そして、「考えることは書くことなんだ」という感覚が身についていきます。



あなたはノートを持ち歩いていますか?
この本は月刊トークス2010年7月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201007