正しいルールが必要なのではない。ルールがあることが正しいのだ


この言葉は『経営の見える化』(中経出版刊)に出てきた言葉です。
著者はダスキンの加盟店業務を行うダスキン事業や経営サポート事業などを行う
株式会社武蔵野社長の小山昇さん。
小山さんは次のように書いています。


多くの会社は、「賞」だけが規定されていて、社員がミスしたときに「罰」がありません。
上司がミスをしても、罰がない。責任を取らない。
そうすると部下は頑張らなくなるし、やる気を失ってしまいます。
武蔵野が明るいのは、経営計画書に「賞」も「罰」も書いてあるからです。
たとえば、「駐車違反をしたら始末書」、「クルマの運転をしながら携帯電話を使ったら始末書」、
「長期休暇中に仕事をしたら始末書」など、始末書に関するルールが数多く記載されています。


ルールは「正しいルール」が必要なのではありません。
「ルールがあること」が正しいのです。
そして、不都合が生じた時点で変えていけばいいのです。
「ルールを変えてはいけない」と思っていることが間違いです。
むしろ、ルールを変えないから不公平が生まれるのです。


「賞罰」といいますが、あなたの会社ではいかがでしょうか?
この本は月刊トークス2009年12月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200912