個々の能力に頼らず、優秀な社員のノウハウを共有する


この言葉は『レバレッジ・マネジメント』(東洋経済新報社刊)に出てきた言葉です。
著者はレバレッジコンサルティング社長の本田直之(ほんだ・なおゆき)さん。
本田さんは次のように書いています。


経営者はいかに優秀な社員に恵まれても、個々の能力に頼ってはなりません。
いかに優秀な社員のノウハウをみんなでシェア、共有できるか――ポイントはここにあります。
私がやっていたのは、週一回のミーティングで
営業がうまくいったときのやり方や、業務改善の方法を発表し、
シェアするというものです。


情報共有のメリットは、みんなで良いやり方をシェアできること以外にもあります。
うまくいった方法を人に話そうとするときは、体系的に説明しなくてはいけません。
するとノウハウを出す側は、自分の成功の手順を客観的に整理して振り返ることになり、
自分自身にも再現性を持たせることができます。
たまたまうまくいったものは説明できませんが、
体系立てて説明できれば、また同じようにできるということです。
情報の共有は、受ける側・出す側の双方にとって良い訓練になるのです。



情報共有、大切なことですね。
あなたの会社では情報共有の仕組みをつくっていますか?
この本は月刊トークス2009年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200904