優秀な人にあまりたくさんの仕事をさせてはいけません

この言葉は『千円札は拾うな。』(サンマーク出版刊)に出てきた言葉です。
著者は中小・ベンチャー企業を中心にコンサルティング事業を展開するワイキューブ代表の安田佳生(やすだ・よしお)さん。

安田さんは次のように書いています。


あなたが経営者で会社の業績を飛躍的に伸ばしたいと思うなら、
優秀な人にあまりたくさんの仕事をさせてはいけません。
たくさんの仕事をさせてしまうと、その人が持つ最も大切な能力が発揮されなくなってしまうからです。
その最も大切な能力とは、「新しいものを生み出す能力」です。


優秀でない人は、暇になれば暇なだけで終わってしまいます。
ところが、優秀な人というのは、暇な時間ができると、それを「考える時間」にあて、必ず何か新しいものを生み出します。
それは新しい仕事かもしれません。
画期的な商品や、仕事の効率を上げる仕組み、あるいはそれまでになかったビジネスモデルかもしれません。


優秀な人に「自由な時間」を与えるほど効率のいい戦略はありません。
せっかく優秀な人材を採ったのに業績を伸ばすことができない会社は、このことがわかっていません。
だから、仕事を配分するとき、「コイツはできるから」と、山のような仕事を優秀な人材に振ってしまうのです。
せっかく優秀な人材を採っておきながら、これでは宝の持ち腐れです。
優秀な人材には、考える時間を充分に与えることが必要なのです。



優秀な人に「自由な時間」を与える。
あなたの会社ではいかがでしょうか?
この本は月刊トークス2006年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200604