論理的に考えないほうがうまくいく


この言葉は『論理的に考えないほうがうまくいく!』(講談社刊)のタイトルです。
著者はジャーナリスト、経営評論家として幅広く活躍中の中島孝志(なかじま・たかし)さん。
中島さんとはお互いの前職時代からのお付き合いでもう20年ほどになります。


なぜ論理的に考えないほうがうまくいくと言うのでしょうか?

中島さんは言います。
ロジカルに考えると新しい発想は出てこない。
というのも論理的に考えると誰でも同じ結果にたどりつくからだ。
同じ結果にならないようにするには発想をジャンプしなければならない。
直感やひらめきが大切なのだ。


中島さんは次のことも指摘しています。
「人がやらないこと」をする人は、同業他社の動きだけではなく異業種のそれをもきっちり観察している。
話題になる場所、商品には必ずチェックを入れている。
それは二番煎じをするためではない。
「もう一ひねり」できるアイデアを連想するために行くのだ。
発想ではなく、連想するのだ。


私は時々、中島さんと一杯飲んだりするのですが、
本当に連想力のすごい人だなといつも感心しています。
また、これだけ多忙なマルチ人間なのに、見ていると余裕綽々に見えるから不思議です。
中島さんは私より若いんですが、いつまで経っても追いつけない師匠のような存在です。


この本は月刊トークス2003年2月号でご紹介しました。
残念ですが完売です。

 http://www.talksnet.jp/backnumber_2003.html#200302