雨が降れば傘をさす


この言葉は『松下幸之助 成功の法則』(WAVE出版刊)に出てきた言葉です。
著者は松下幸之助氏晩年の23年間、常に側で直接指導を受けた元PHP研究所社長で
現在は江口オフィス社長の江口克彦さん。
江口さんは次のように書いています。


ある新聞記者が松下幸之助に「あなたの成功の秘訣をひとつ話してくれませんか」と質問しました。
「まあ、天地自然の理によるんですわ」
面食らった記者は「天地自然の理・・・、具体的に言うとどうなるのでしょうか」
「雨が降れば傘をさす、ということですわ」


雨が降るのに、傘もささずに濡れ放題というのは、よほど奇矯な人でなければやりません。
ところが松下が長年の体験のなかで見ていると、商売や経営のこととなると、
どうも当たり前のことをやらない人がちょくちょくいます。
たとえば集金をきちんとしないで銀行から足りない資金を借りようとするなど
傘をささずに歩き出す人がいます。
非常に成功している人と、失敗した人を比べてみると、そこに理由があります。
天地自然の理というと硬くなりますが、当たり前のことを日々やっていくということです。



雨が降れば傘をさす、当たり前のことを日々やっていく
大事にしたいことですね。
この本は月刊トークス2010年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201006