未熟であるということは、まだ成長の余地があるということ


この言葉は『社長が変われば、社員は変わる!』(あさ出版刊)に出てきた言葉です。
著者は2010年、創業100年を迎え、3代目社長に就任したホッピービバレッジ社長の石渡美奈さん。
石渡さんは次のように書いています。


私には二人の師匠がいて、二人から私は多大な影響を受けていますが、
考えてみると、社員から見れば、私も師匠の一人です。
自分が師匠だなんて、思い上がりもはなはだしいとお叱りを受けるかもしれません。
しかし、実際に若い世代の中には、「ホッピーのことは知らなかったが、
石渡さんのようになりたくて入社しました」と慕ってくれる社員もいます。
自分が未熟であることは重々承知していますが、とくに若い社員にとっては、私がお手本であり目標なのです。


私の影響を受ける社員に恥ずかしい思いをさせないためには、私自身がもっと成長すればいい。
そう考えると、自分が学ぶことについてもっと貪欲になれます。
社長の成長は、社員の成長。社員の成長は会社の成長。
すべての出発点は社長である自分なのです。
未熟であるということは、私にはまだ成長の余地があるということ。
これからも私を追いかけてくれる社員のため、そして何より自分のために、
勉強を続けていきたいと考えています。



いくつになっても成長の余地はあるものだと還暦直前の私も常々感じています。
この本は月刊トークス2010年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201006