追い込まれれば、人間は必ずいい知恵を出す


この言葉は『トヨタ式 カイゼン会計学』(中経出版刊)に出てきた言葉です。
著者はものつくり大学名誉教授、元トヨタ生産調査部部長の田中正知さん。
田中さんは次のように書いています。


在庫を減らす取り組みを進めていくと、必ず反対意見が出てきます。
「品質不良によって商品が不足したり、設備故障によって機械が止まったときに、
 少ない在庫で大丈夫か!」というのです。
現場の責任者は、ぜひ、ここで踏ん張ってください。


「不良や故障が多いから、大量在庫が必要だ」というのは、
初めから「改善する気のない」人たちの発想です。
「在庫が少なくても問題がない」ようにすることこそが改善に他なりません。
故障や不良の原因を追求し、知恵を出し合って、その対処法を見つけ出す。
この繰り返しによって、現場に活気が生まれてきます。
追い込まれれば、人間は必ずいい知恵を出すのです。


「追い込まれれば、必ずいい知恵を出す」
本当にそうですよね。
あなたもそう思いませんか?
この本は月刊トークス2009年7月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2009.html#200907