コミュニケーションという言葉は使うな!


この言葉は『やる気を引き出す シンプルなしかけ』(日本実業出版社刊)に出てきた言葉です。
著者は経営コンサルタントトーマツイノベーション専務取締役の白潟敏朗(しらがた・としろう)さん。
白潟さんは次のように書いています。


会社を活性化させるポイントはすばり、「会話」です。
会話がないと社内は活性化しません。
会話を増やして会社を活性化させるシンプルしかけをご紹介しましょう。
それは「コミュニケーションという言葉は使うな!」です。
実はコミュニケーションという言葉を使うと、悪いことのように思えなくなるのです。
横文字なだけに格好よく聞こえてしまうのです。


「最近うちの部の社員ってほとんどコミュニケーションがないよね」
「最近うちの部の社員ってほとんど会話がないよね」


どうですか?
後のほうがだんぜんやばい感じがしますし、さっそく解決しなければと思えてくるのです。
そして「やばいっ、しゃべらなきゃ。今夜さっそく飲みにでも行くか」と
続けてすぐに解決策さえも思いつきます。
それに対して前の場合は、「あっ、じゃあコミュニケーションしよう、努力しなきゃ」で
終わってしまいます。解決策へつながらないのです。
「コミュニケーション使用厳禁!」しかけ。言葉一つのことで大した話でもなさそうですが、
実は重要な影響力があるということがおわかりいただけたでしょうか。



本当に言葉って大事ですよね。
この本は月刊トークス2006年9月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200609