50%くらいの完成度で出す


この言葉は『「へんな会社」のつくり方』(翔泳社刊)に出てきた言葉です。
著者は「はてなダイアリー」などのウェブサービスを展開している
はてな社長の近藤淳也(こんどう・じゅんや)さん。
近藤さんは次のように書いています。


はてなで新しいサービスをリリースするときには、50%くらいの完成度で出すことを心がけています。
機能が100%まで到達しない時点で、早く公開したほうが良い理由は何でしょうか?
1つは、ウェブサービスはなるべく早くリリースした方が有利だからです。
しかしそれよりも遙かに大事なのは、「作る人間の想像力には限界がある」ということです。


面白い仕組みを考えついたり、色々な人の立場になって考えることが得意な人間もいます。
しかしどんな人であっても、あるサービスが数十万人に利用された時に、その中で何が起き、
どのような機能が必要になるかをすべて想像することはできません。
ですから、最初から作り込んでおくのではなく、
リリースしてから考える余地を相当残しておいた方が面白いサービスができるのです。



確かにどんなに優れた人間でも想像力には限界がありますね。
あなたの会社で新製品や新しいサービスを出すときはいかがですか?
この本は月刊トークス2006年4月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200604

この本をトークスでご紹介した後、近藤さんはご自身のブログにこう書いていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20060322/1143023615