わかりやすく話す


タイトルにもなっているこの言葉は『わかりやすく話す!技術』(すばる舎刊)に出てきた言葉です。
著者は、スピーチ・プレゼン・交渉などの「コミュニケーション術」を中心に
全国各地の企業で年間約200回も研修を行っている松本幸夫(まつもと・ゆきお)さん。


松本さんは次のように書いています。


仕事においては、言いたいことを伝える=「話す」となるわけですが、
ただ伝えればいいというものではありません。
問題は、それが「正しく」伝わるかどうかです。
では、どうすれば自分の言いたいことが正確に伝わるのでしょうか。
その答えはひとつ、「わかりやすく話す」ことです。
大切なのは、「相手にとって」わかりやすいということです。決して「自分にとって」ではありません。


では、相手にとってわかりやすい話とは、どのようなものなのでしょうか。
それは、「相手が納得できる」話です。
人が「納得できる」話というのは、次の二つの側面があります。
(1)理解できる、(2)受け入れられる。この二つです。


頭で理解できる話し方ができれば、相手はかなりの部分で納得してくれます。
ただし、「理解できる」という段階では、まだ不十分です。本心から納得させたことにはなりません。
もう一つ、聞き手の気持ちとして、その話を「受け入れられるか」どうかも重要なポイントです。
心や感情という、理屈以外の面にも訴えかけて、初めて相手は「うん、わかった!」と思ってくれるのです。
また、相手の地位や立場、年齢などによっても、「受け入れられる」話し方は違ってきます。
そうしたことも考慮に入れる必要があるのです。


私もいつも自分が言いたいことばかり話しているようで、いつも反省しております。
松本先生のおっしゃるように「相手にとってわかりやすい話」を目指したいと思います。
あなたはいかがでしょうか?

この本は月刊トークス2004年9月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2004.html#200409
完売の号が多い2004年ですが、この号は少しですが在庫がございます。