耳当たりのいい言葉を使う


この言葉は『他人を動かす質問』(大和書房刊)に出てきた言葉です。
著者は心理学者の内藤誼人さん。
内藤さんは次のように書いています。


営業の仕事をしているとわかるでしょうが、
「契約書に署名をもらっていいですか?」と頼むと、
いきなりお客が嫌がることがあります。
それまで、いい雰囲気でおしゃべりをしていたとしても、凍りついたような顔をして、
「いや、それは…」と拒否的な態度をとりはじめるのです。
なぜなら、私たちは契約という言葉を聞くと、身構えてしまうからです。


ちょっと言葉だけを変えて、「この書類にお名前もらっていいですか?」と頼むと、
意外に成約率は高くなります。
契約書に比べて、書類の方が、まだしも抵抗が少ないのです。
頼みごとをするときには、できるだけ耳当たりのいい言葉を使いましょう。
相手の抵抗を少なくしたほうが、受け入れてもらえる確率はアップするからです。



あなたは耳当たりのいい言葉を使うようにしていらっしゃいますか?
この本は月刊トークス2010年8月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2010.html#201008