「知的教養」と、「行動の教養」


この言葉は『一流人の礼法』(日本経営合理化協会刊)に出てきた言葉です。
著者は鎌倉時代から800年以上、脈々と受け継がれてきた小笠原流礼法三十一世宗家の
小笠原清忠(おがさわら・きよただ)さん。
小笠原さんは次のように書いています。


教養は、その人の言語や動作を通じて第三者に伝わっていきます。
これを「知的教養」と、「行動の教養」といいます。
日本のリーダー層は、知的教養には誰もが敏感なのですが、
行動の教養についてはさほど気にしないという傾向が少なからず見受けられます。
しかし、素晴らしい知性と実力、思想の人にも関わらず、
行儀作法が悪いばかりに他人に悪印象を与えているとしたら、
これほどもったいないことはありません。


経営者は、ビジネスの手腕のみならず、一流の行儀作法も心得て、
社員の模範となって行動できる人でなければなりません。
リーダーの品格は、その組織の品格を決め、
そこに属している人々に多大な影響を与えることになります。
だからこそ、リーダーには礼法が必要なのです。


礼法の基本となる動きは「立つ」「座る」「歩く」「廻る」「お辞儀」の五つです。
すべて日常生活で使わない日はないことばかりです。
礼法を日々実践することで、自然と背筋も伸び、頸や足腰が鍛えられる仕組みとなっています。
そして日々の鍛錬により、正しい動きが自然とできるようになると、
三者からは実に美しい仕草に見えるようになるのです。


私もこの本を眺めながら、自分の動きをチェックするようにしていますが、マダマダです。
あなたはいかがですか?
この本は月刊トークス2008年9月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2008.html#200809

この本の要約はこちらで聞くことができます。
 →http://www.talksnet.biz/products/p-293.html

この本をお得な発行元価格で購入できます。
 →http://www.talksnet.jp/200809_2.html