相手のメガネをかけてものを見る


この言葉は『仮説思考』(東洋経済新報社刊)に出てきた言葉です。
著者はボストン コンサルティング グループ シニア・ヴアイス・プレジデントの内田和成(うちだ・かずなり)さん。


仮説思考をトレーニングする方法の一つは日頃から英語でいうSo What?だから何?と考え続けることです。
すなわち、身の回りにある現象が起きたときに、それが意味するところは何かと考え続けることです。
二つ目が「なぜ」を繰り返すことです。
ボストン コンサルティング グループではこの考え方が徹底していて、なぜを最低五回は繰り返します。


相手のメガネをかけてものを見る、すなわち相手の立場で考えることが、
今までと違う発想や、より建設的な提案につながる仮説を生むことになります。
たとえば生産部門にいる人は営業部門の立場になって仮説をつくってみましょう。
これが自分の仮説の幅を拡げる練習になります。


もし自分が上司なら、問題解決に際し、どのような意思決定をするか。
これをいつも頭に置き、シミュレーションしてみます。
自分ならどんな仮説を立てて、どう判断するか考えてみるという方法です。
この方法をとると、仮説思考のトレーニングとしてだけでなく、
将来リーダーになるためのトレーニングもできます。



もし自分が上司なら・・・
仮説思考とリーダーになるためのトレーニング、一石二鳥ですね。
あなたもやってみませんか?
この本は月刊トークス2006年6月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2006.html#200606