競争相手は同業者だけではない

この言葉は、アメリカで160万部を突破しているベストセラー、
『なぜこの店で買ってしまうのか』(早川書房)にでてきた言葉です。

著者はエン・ヴァイロセル社の創業者及びCEOのパコ・アンダーヒル氏。
エン・ヴァイロセル社は世界中の小売店や銀行を調査し、
年間数万人の顧客の行動を追跡しています。


著者はこう書いています。
売店の競争相手になるのは、消費者が時間と金を費やすもののすべてです。
例えば、一本の映画に消費された二時間と8ドルは、他の小売店にとって
永遠に手が届かないところへ行ってしまったということなのです。


日本でも2〜3年前に、
音楽CDが売れなくなったのは、若者がケータイにお金を使いすぎるからだと
よく言われましたよね。


今だと、Web2.0の影響でもっと競争相手が増えていますね。
しかも無料のビジネスモデルで・・・
YouTubeポッドキャスティング、ブログ・・・
お金だけではなくて、一番深刻なのは時間をとられていることかもしれませんね。
無料のインターネットで時間を費やしすぎていることが
有料のモノやサービスを買えない原因になっている・・・


インターネットですごく便利になったように思えます。
しかし、それを使いこなすために時間を割き、
使いこなせるようになれば、その情報を得るために時間を割く・・・
私も結構振り回されているようです。


この本は、月刊トークス2001年5月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2001.html#200105